顔のタルミの原因と対策

シワやシミに加えて、年齢とともに気になるのが「顔のタルミ」です。シミやシワとは異なり、タルミはなかなか気づきにくいものですが、顔の印象を大きく左右し、人によっては10歳近く見た目年齢をあげてしまうこともあります。
今回は老け顔の原因ともいえるタルミとその対策法についてお伝えいたしましょう。

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肌弾力の低下がタルミを招く

タルミはその人の顔立ちによって個人差はあるものの、30歳ごろからじわじわと目元や頬、ほうれい線やあごなどに現れてきます。その主な原因は肌の弾力の低下といわれます。肌の真皮層には、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどの成分があります。肌の弾力はこれらの成分が、真皮層に適切な構造で十分に存在することで保たれています。
例えばコラーゲンは真皮層を構成する繊維状のタンパク質で、エラスチン(弾性線維)と呼ばれる別の線維とともに肌を支えています。また、コラーゲンとエラスチンの間には天然保湿成分のヒアルロン酸が存在し、肌に潤いと弾力を与える重要な役目を果たしています。
若々しい肌はこうした成分が豊富でゴムの様な弾力性をもっていますが、加齢や、さまざまな原因で弾力が失われると、やがてタルミが生じてきます。そのため若いうちからその原因を知り、対処法を心がけることが大切です。


さまざまに絡み合う原因

その1:紫外線によるダメージ
真皮層に、紫外線(特にUVA)が大量に届くと、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作り出す「繊維芽細胞」にダメージを与えてしまいます。そうすると、これらの生成量が減少して乾燥が進み、肌は支えを失いタルミとなります。
紫外線は、特にコラーゲンを繋ぎ止めているエラスチンを切断してタルミを進行させるので、1年を通して紫外線対策をしっかり行いましょう。

その2:食事や生活習慣の乱れ
線維芽細胞が若々しいコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を産出するには、たんぱく質やビタミンCを始め、さまざまな栄養素が必要です。食生活のバランスが悪いと、線維芽細胞に十分に栄養がいきわたらず肌のハリが失われます。
また急激なダイエットや慢性的な睡眠不足も、コラーゲンなどの生成を妨げるため、若いときから生活習慣に気をつけバランスの良い食生活を心がけましょう。

その3:加齢によるエストロゲンの減少
女性ホルモンのひとつで卵胞ホルモンともいわれるエストロゲン。このエストロゲンの減少もタルミの大きな原因です。エストロゲンは、女性らしい体の形成から排卵、月経、閉経、さらに肌の潤いや弾力など、女性の一生に大きな影響を及ぼします。その分泌量は20代から30代がピークで、40代から更年期にかけて急激に減少します。更年期になると急に肌のタルミが目立ちます。
ふっくら感が失われるのはエストロゲンの分泌の低下によるものといえます。また若い女性でも不眠やストレス、過度なダイエットや体を冷やす悪習慣はエストロゲンの低下を招く原因となります。

その4:猫背や姿勢の悪さ
近年は20代後半かでタルミやほうれい線に悩む人が増えているといわれます。その原因のひとつがパソコンによる長時間のデスクワークや、うつむき加減でのスマートフォンの操作などにあります。顔の筋肉は頭や首と繋がっています。
猫背で顔を突き出すような悪い姿勢は、首の前部分が縮んで顔の筋肉が下に引っ張られることになるため、タルミの原因となります。デスクワークは姿勢を正して行い、定期的に休憩をとりましょう。また長時間のスマホの操作も避けるようにしましょう。

十分な保湿とマッサージ

このように、ひとことでタルミといっても複数の要因が複合的に絡み合って引き起こされています。加齢による肌のタルミは避けられないものですが、日々の生活習慣や肌のお手入れ方法を見直すことで急速な老化を避けることができます。
また、肌乾燥は肌の弾力やハリを失わせますので、冬から春にかけての空気が乾燥するこれからの時期は要注意。毎日十分な保湿と美容マッサージを行うことが大切です。特にスキンコンディショナーのマッサージモードは年齢とともに衰える肌の生まれ変わりをサポートし、トリートメントモードは必要な成分を肌の奥深く(角質層)に浸透させ、ハリと弾力を取り戻してくれます。

表情筋を鍛えよう

顔の表情筋や深層筋を鍛えることは、コラーゲンの活性化やタルミの対策になります。頬をプーッと膨らませる、舌を出したりひっこめる、目を見開く、あごをぐっと上げて延ばす、首筋を左右前後に伸ばす、などこれだけ毎日行うことでも表情筋を鍛えることになります。また顔の筋肉の多くは、口輪筋と繋がっていることから唇を閉じたり延ばしたりするなど、ストレッチを行うことでフェイスラインが美しくなる効果もあります。

食事から補い顔の緊張感を保つ

肌に不可欠なコラーゲンを、食事から補う努力もしてみましょう。コラーゲンを多く含む手羽先、牛筋、モツ、うなぎ、カレイ、サンマなど。またコラーゲンの生成を促す良質なたんぱく質やビタミンCの摂取も大切で、サケ、サバ、豚のもも肉、卵、大豆製品、柑橘類、緑黄色野菜なども積極的に摂りましょう。
さらに、何よりも大切なのは顔に常に緊張感を持つことです。適度な緊張感は、脳内ホルモンを高めて代謝がアップすることでコラーゲンの生成を促します。一度たるんでしまったら手遅れと思わずに、毎日のお手入れを欠かさず、生き生きとした張りのある生活を送ることで美肌の健康は保たれます。

 


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