アミノ酸と肌の関係

汗をかく季節になりました。アミノ酸系の飲料やサプリメント製品を目にする機会が多くなり、手にすることも増えたのではないでしょうか。アミノ酸が私たちの体や肌にどんな働きをしてくれるのか、肌との関りについて考えてみましょう。そこから健康的な肌づくりが見えてきます。

 

アミノ酸は生命の源

人間の体は60%が水分、20%がタンパク質でできています。体の中には約10万種類のタンパク質があるといわれ、筋肉や臓器、髪の毛、皮膚、体内では白血球や赤血球といった組織をつくっています。そのタンパク質は、数百以上のアミノ酸がつながったもの。タンパク質はアミノ酸からできているのです。
これらのタンパク質をつくるのは、たった20種類のアミノ酸。体内で合成できない必須アミノ酸(9種類)と体内で合成できる非必須アミノ酸(11種類)に分類されます。わずか20種類のアミノ酸が10万種類のタンパク質となり、私たちの体をつくり、生命活動を行っています。

 

美肌を保つアミノ酸の役割

私達の肌の一番外側にある角層は水分を逃さない役割とともに角層自体が水分を含み、肌表面の柔軟性を生み出しています。角層の水分保持には、天然保湿因子(NMF)が重要な役割を担っています。NMFは肌でつくられ、そのうちの40%をアミノ酸が占めています。さらにアミノ酸のひとつであるグルタミン酸が環化したピロリドンカルボン酸(PCA)を含めると、NMFの50%以上がアミノ酸とその誘導体になります。
真皮にあるコラーゲンも同じアミノ酸配列の繰り返しを特徴としています。グリシン(Gly)-X-Yという配列で、XとYにはさまざまなアミノ酸が入りますが、多くはプロリン、次にリジンが利用されます。

 

肌の酸化を抑える

紫外線を浴びると肌の内側で活性酸素が発生し、肌の細胞を酸化させます。ですが、肌はこの酸化ストレスを回避するための抗酸化システムを持っています、NMFとして存在するアミノ酸がそのひとつ。また、コラーゲンに多く含まれるプロリンは紫外線によるコラーゲンやエラスチンといったタンパク質の脂質の酸化を抑えることが知られています。このようにアミノ酸は肌を構成するだけではなく、健康にも密接な関係があります。体や肌の健康の基礎となるアミノ酸を日々の生活に上手に取り入れることで、健康的な肌づくりはもちろん、肌本来の力が発揮できる環境を整えることができます。

 

アミノ酸の取り入れ方

お手入れ

まずは、アミノ酸配合の化粧品を使用すること。さらに、肌本来の力が発揮できるように、美容器などでアミノ酸を肌の深くへ浸透させましょう。また、ターンオーバーを整えるお手入れで健康的な肌をつくることも重要です。もちろんお手入れは角質を傷つけないように、やさしく。

食生活

アミノ酸は通常の食事をしていれば、不足することはない栄養素です。運動量の多い人は肉や魚などのタンパク質を含むサプリメントでアミノ酸を摂取するのもおすすめ。また、発酵食品はタンパク質が分解されアミノ酸が増えるので上手に取り入れましょう。

〔必須アミノ酸が含まれる食べ物〕
米・魚・肉・大豆・大豆製品・卵・乳製品など

 

 


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