夏は紫外線による肌トラブルが起こりやすい季節。
強い日差しを浴びた肌はダメージを受け、光老化が進む原因となります。
紫外線と日焼けについての基本を再確認し、しっかり予防しましょう。
紫外線のメカニズム
地表に降り注ぐ紫外線の量は、4~8月がピークといわれています。特に夏は冬と比較すると約2倍の量になるため、
肌を守るための紫外線対策が重要になります。
肌にダメージを与える紫外線には大きく分けて以下の2種類があります。
・UVB
肌表皮にダメージを与え,火傷のような炎症を起こしたり、表皮の色素細胞(メラノサイト)を刺激してメラニンを大量に生成し、シミ・そばかすの原因を作ります。
・UVA
肌弾力を支えるコラーゲンやエラスチンを作る線維芽細胞にダメージを与え、シワやたるみを生じさせます。波長が長いUVAは窓ガラスを透過して肌の真皮層まで届くため、室内にいるときもUVケアは必要です。
日焼けの種類とケア
紫外線による日焼けにはサンバーンとサンタンの2種類があり、皮膚に現れる症状や時期が異なります。
サンバーンは紫外線を浴びた数分後から皮膚が赤くなりヒリヒリとした痛みを伴う日焼けのことで、サンタンは
赤くほてってから数日後に肌を褐色に変化させる日焼けの状態をさします。
肌深くまで到達するため、シワやたるみの原因にもなります。
それぞれ状態は異なりますが、どちらもアフターケアが大切です。日焼けした箇所に熱がある場合は、
まず濡らしたタオルなどで冷やします。
その後、保湿成分が配合されたソープで肌の汚れを落とし、シミなどの色素沈着を目立たなくさせるビタミンC、
肌に弾力を与えるアミノ酸などが配合された化粧品を肌内部まで浸透させます。最後に、外部刺激から肌を保護するセラミド配合の
化粧品で保湿し、内側から乾燥を防ぎます。
肌を守るUV対策「SPF」と「PA」
強い紫外線から肌を守るためには日焼け止めが不可欠です。その日焼け止め商品には必ず「SPF」と「PA」の表示がされています。
SPFはUVBをブロックする力を示しており、数字が大きいほど日焼けをする時間を遅らせることを表しています。
PAはUVAの防止効果を示し、PA+からPA++++まで4段階あり、「+」の数が多いほど効果が高くなります。
ただし、SPFやPAの効果が高いものでも、陽ざしの強い暑い夏には汗によって日焼け止めが流れてしまいます。
効果を持続させるためには、3時間位を目安にこまめに塗りなおすことも大切です。
日焼け止めに使用される紫外線防止成分には、主に紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があります。
紫外線吸収剤は、吸収剤そのものが紫外線を吸収して肌ダメージを防ぎ、紫外線散乱剤は主に粉体で
肌表面に受ける紫外線を乱反射させて肌ダメージを防ぎます。
紫外線は顔だけでなく首やあご周り、肩、腕、手の甲、さらに毛髪にも降り注いでいます。
とくに夏の服装は露出部分が多くなりますので、体全体のUVケアは必要です。
また、髪の毛も紫外線が当たると切れ毛や枝毛、パサつきなどを引き起こします。さらに紫外線を浴びた頭皮は日焼けした肌と同じく乾燥してしまうため、抜け毛の原因にもなります。
いろいろな日焼け対策
日焼け対策には、日傘や帽子などに加え、抗酸化作用がある栄養素やビタミン類を補給することも大切です。
・日傘
日傘をさしていても、アスファルトから反射した紫外線が照り返します。
日傘の裏地は暖色系ではなく、暗色のものを選ぶのはポイント。
・帽子
全方面にツバがある帽子がおすすめ。さらに衣類用UVカットスプレーなどを吹きかけて紫外線対策を。
・サングラス
目の角膜が紫外線を認識するとメラニン色素を生成します。サングラスやUVカットのメガネをかけることで、シミ予防が可能に。
・栄養素
抗酸化作用があるリコピンやβカロチン、オメガ3脂肪酸、肌に潤いを与えるビタミンA、メラニンの生成を抑制するビタミンCなどを積極的に摂取しましょう。
・抗酸化力のある栄養素
リコピン(トマト、パプリカ、スイカなど)
βカロチン(ピーマン、ニンジン、カボチャなど)
オメガ3脂肪酸(ナッツ類、青魚など)
ビタミンA(ホウレンソウ、バター、卵黄など)
ビタミンC(レモン、イチゴ、小松菜など)
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