髪は女の命といわれるように、髪質は女性の美しさの大きなポイントです。しかし冬は、お肌だけでなく髪や頭皮も乾燥し、枝毛や切れ毛、フケやかゆみなどのトラブルが発生しやすい季節です。今回は冬の髪と頭皮を健康に保つための、正しい知識と洗髪の方法をお伝えします。
乾燥を防ぎ、キューティクルを守る
冬になると肌がカサカサになってしまうように、髪もパサつきツヤが失われがちになってしまいます。その原因は環境や気候の変化にあります。冬は湿度が急激に低下し、外を歩けば木枯らしなどの冷たい強風にさらされ、さらに室内では暖房を使う機会が増えることで、他の季節よりも髪は強く乾燥します。この乾燥によって髪のキューティクルがはがれ、その隙間から水分や脂質が逃げていくことで髪はパサついていきます。
キューティクルは髪の毛の表層にあり、毛根から毛先に向かってうろこ状の細胞が重なり合い、内部には脂質と約12%の水分を含んで髪を守っています。ところが、強い紫外線、冬の乾燥、冷たい空気、さらに、繰り返し行うカラーリングやパーマなどの過酷な状況にさらされると、うろこ状のキューティクルが剥がれ脂質や水分が失われ、きしみやパサつきだけでなく、切れ毛や枝毛も増え、やがて髪全体のツヤや色素までが失われます。
頭皮マッサージで血行促進
また冬は乾燥によって、頭皮の脂分や水分も奪われやすくなるためフケやかゆみも増える時期です。頭皮はお肌と一緒で、乾燥がひどくなるとバリア機能が壊れて毛根も傷ついてしまうため、抜け毛や薄毛にもつながってしまいます。
もともと冬は気温の低下によって、頭皮の毛細血管が収縮して血行が悪くなっています。そのため、毛根から皮脂が十分に分泌されず、頭皮の表面を守っている皮脂膜が作られにくくなっています。こうしたことから、マッサージやブラッシングを正しく行って、頭皮の血行を促すことも大切です。
冬の髪と頭皮を守るために
では具体的に冬に髪と頭皮の健康のために気をつけたいこと、そして、正しい洗髪についてお伝えしましょう。
シャンプーは弱酸性タイプを
健康な髪は内部の密度が高く、キューティクルがきめ細かく整い潤いを感じさせます。こうした髪本来の美しさを保つためには、シャンプーやトリートメントは低刺激の「弱酸性タイプ」の良質なものを使用しましょう。
また髪を清潔に保とうとするあまり、1日に2度、朝と晩に洗髪する人がいますが、頭皮の乾燥を防ぐために、多くても1日一度に止めておきましょう。
洗髪の湯は熱過ぎない
寒いからといってお湯は熱すぎると、頭皮や髪の脂分を失わせてしまうので、洗髪にはぬるめのお湯を使います。一方で頭皮の血行をよくするためには、しっかりと湯船に浸かって汗をかくことも心がけましょう。また日頃から室内では加湿器を使うようにすると、肌と髪の乾燥が予防できます。
マッサージは指の腹で優しく
頭皮の血行を促すためにマッサージを行うことは大切ですが、その際は、爪を立てて頭皮を傷つけないように、指の腹で優しく揉むように行いましょう。
静電気を防ぐブラシを
冬は静電気が起きやすい季節ですが、静電気には2万ボルトもの電流が流れているので、髪を傷つけ切れ毛を起こします。そのため使用するブラシはプラスティック製でなく、獣毛や木製のものを使い、特にロングヘアの人は毛先から順にゆっくりとブラッシングを行います。
十分な栄養と心の健康も
なお、毛髪の成長に必要な栄養素は、頭皮の毛根から体内の血液を介して吸収されます。そのため、髪や頭皮を健やかに保つためには体と心が健康であることも大切です。
年が明けて忙しい時期ですが、バランスのよい食事と十分な睡眠に気をつけ、自律神経を整えるためにもストレスを溜めない生活を心がけましょう。
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