マイコラーゲンでハリとツヤを取り戻す

夏の疲れが表れはじめる頃。肌にツヤがなく、疲れたような印象を与えていませんか?
夏に浴びてしまった紫外線やクーラーの冷気と外気との気温差が、少しずつ肌のダメージとなって蓄積しています。
そんな疲れた肌を健康的にする鍵がコラーゲン。適切なケアを施して、肌にハリとツヤを与えるマイコラーゲンをつくりましょう。

 

コラーゲンが肌に必要な理由

コラーゲンは、繊維状のたんぱく質です。人体のたんぱく質の約3割を占めていて「体や臓器の枠組みを保つための骨を形成する」「関節の働きを良くする」「丈夫な筋肉をつくる」といった働きをしています。体内に存在するコラーゲンのおよそ40%は皮膚にあり、皮膚の形を整え、弾力やハリの元となり、みずみずしく健康な肌を保つことに作用しています。

 

肌の美しさは真皮から

皮膚は表皮、真皮、皮下組織という層からでいています。肌の美しさは皮膚の一番上にある表皮の状態で判断されますが、それを左右しているのは真皮の部分。水分を多く含んだ分厚い構造で、表皮を下から支えています。その真皮の約70%をコラーゲンが占めていて、そのほかエラスチン(弾力線維)と、それらの間を埋める基質(ヒアルロン酸など)から成り立っています。クッションのような弾力と水分を保つことで、みずみずしいハリを肌に与えています。
真皮にある線維芽細胞で、コラーゲンは自らつくり分解するという新陳代謝を繰り返しています。線維芽細胞がコラーゲンをつくり出すには、コラーゲンを構成するアミノ酸が必要で、その生成のためにビタミンCが不足するとコラーゲンの合成ができなくなってしまいます。さらに、ビタミンAはコラーゲンの再構築に大切な栄養素です。
今の季節の肌は、夏の間に受けた紫外線の影響や気温差などのストレスによって、コラーゲンや線維芽細胞が直接傷ついたり、発生した活性酸素により関節的にダメージを受けたりしています。このダメージによって、コラーゲンが固くなる「不溶性コラーゲン」へ変質。親水性が低く、水分保持機能や弾力性がほとんどないコラーゲンに変わることで、細胞の機能が衰えたり、肌の弾力が奪われたりします。
これが夏の終わりの疲れた肌やツヤのない肌の原因のひとつ。紫外線や夏のダメージにより、みずみずしいハリやツヤが失われてしまったときこそ、表皮だけのお手入れではなく、真皮へのアプローチが大切です。自らの力でコラーゲンを生み出し、肌の内側から弾むような健康的で艶やかな肌を取り戻しましょう。

 

マイコラーゲンをつくろう

1. スキンケアで肌の生まれ変わりのリズムを整える

毎日のお手入れの中で肌にとって良質な環境を整えましょう。そのために、血行を良くする特別なスキンケアを取り入れるのがおすすめです。血行が良くなると、肌の生まれ変わりもスムーズに。コラーゲンをつくる上で、肌に必要な栄養も届きます。アミノさんやビタミンC・Aはコラーゲンをつくったり再構築したりする際に欠かせません。これらが配合された化粧品を使い、効率良く肌の深くへ浸透させましょう。また、活性酸素と闘えるビタミンA・C・E配合の化粧品も効果的です。

2. 肌にいい食事を心がける

美容や健康に効果が期待できる、1日当たりのコラーゲン摂取量の目安は5~10mgとされています。コラーゲンはたんぱく質からつくられるので、良質なたんぱく質を食事からも摂取しましょう。コラーゲンを多く含む食品としてゼラチン、鶏の手羽、フカヒレ、牛すじ、鶏皮などがあります。
鉄分もコラーゲン合成に欠かせない栄養素のひとつなので、積極的に取り入れましょう。また、旬の野菜にはビタミンCがたっぷり。ビタミンCやA、コラーゲンが豊富な食材をいただき、ハリとツヤのある肌を目指しましょう。さらに、適度な運動や入浴で血行を良くすることもお忘れなく。